読んだ

火の鳥 2未来編 (角川文庫)

火の鳥 2未来編 (角川文庫)

今現在描かれたと言われても信じてしまうような手塚治虫の創造(想像)力、妄想力がすごいと思った。
あと、終盤のナメクジの世界のブラックジョークにニヤリとしてしまった。
151ページにある「宇宙生命(コスモゾーン)」「みんな生きている」みたいなことがテーマにあるのかなと思った。

<引用>
「いまの生活は合理化が徹底しすぎて無味乾燥なのだ」P78
「人間だって同じだ。どんどん文明を進歩させて結局は自分で自分の首をしめてしまうのに」P281

本書は未来の話であるが、現在の自分が日々の生活の中で上記のような感想を呟いていることに悲喜が入り混じるのであった。