死神の精度 伊坂幸太郎

死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

伊坂幸太郎の世界らしくそれぞれの話が繋がってくる感じにまたやられる。
個人的に「死神対老女」はジャケットで気付きたかった。最後のセリフでやっとだもの。
しかもその一致がすごくしっくりくるものだから、納得と悔しさが入り交じったなんとも言えない感じになった。また自分の勝手な感覚だが、最後の老婆の笑顔が若い頃の彼女と重なってものすごく清々しい最後に思えた。
あと「死神対老婆」での一恵や「旅路を死神」への春(重力ピエロ)の登場は単純に嬉しかった。