永遠の仔(三)告白 天童荒太

永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)

優希の件は最初の予想が当たっていたようで・・・。けれど全く持って、嬉しくない。予想して準備ができていたにもかかわらず、予想以上にずしりと重いものがきた。
「自分が結婚して子供ができたとき」ということを考える。そして雄作のような状況、いや、それより酷い状況に追い込まれたとしたら・・・
A もちろん自分は絶対にそんなことはしない。
B けれど本当に絶対と言えるのだろうか?
A 絶対にしない。
B 本当に?
A 絶対にしないと思う。
B 本当に絶対?
A 絶対にしない、したくない。
こんな自問自答を繰り返すうちに、だんだん自分に自信が持てなくなっていった。揺らぐ自分を情けなく思った。そして恐くなった。もちろん一方では、絶対しないと言える自分がいるのだが。ああ、なんか凹む。。。
話は代わって、現在の事件。
いきなり笙一郎も怪しく思えてきた。そういえば、まり子も夜の商売をしていたように思う。だからその姿と重なって、ということも無きにしも非ずと思ったりする。そうは言っても、実は3人は事件に巻き込まれただけということも考えられるし、まさかまさかのまり子なんてことも。う〜ん、悩む。