覘き小平次 京極夏彦

覘き小平次 (角川文庫)

覘き小平次 (角川文庫)

小平次と治平のやりとりに感心したり、運平と多九郎が兄弟なことに驚いたり、最後の小平次とお通の夫婦の形に和んだり、相変わらずの京極夏彦の世界を堪能した。
単に京極ワールドに浸って読んでいた自分は、解説の「我ただあり」と「○○ゆえに我あり」の世界だったというところにすごく納得した。自分みたいな人間にはそこまで読み取る力がない。ただその世界に浸ることしかできない。そんな力があればもっと楽しいんだろうなと思った。
ああ〜、『巷説』か『京極堂』の次が早く読みてえ!!